老後の一人暮らしの生活費の内訳|月28万円から引いて約20万円

老後の一人暮らしの生活費の内訳|月28万円から引いて約20万円

老後の一人暮らしの生活費は、毎月いくらあれば足りるのか。

調べても、出てくるのは家計調査の平均ばかりです。

平均の月14.8万円は、家賃を払わない持ち家の世帯も含めた数字です。

賃貸の自分に当てはめていいのか、迷いますよね。

そこで私は、平均から出すのをやめました。

平均に家賃を足すより、今の支出から「なくなるもの」を引いたほうが、老後の生活費の中身が見えます。

私の場合、今の月約28万円から引いた老後の目安は約20万円です。

家計簿アプリで8ヶ月測った、40代独身の実額をもとにしました。

読むと分かるのは、2025年平均の内訳と、私の今の内訳との違いです。

なくなる・減る・残るに分けた引き算、賃貸のまま見積もる考え方、車を手放すと消える費用も書きました。

「一人で老後を過ごすとき、お金をどれだけ用意すればいいのか」。

そう悩んでいる人にとって、この記事が解決のきっかけになれば幸いです。

目次

老後の一人暮らしの生活費の平均

総務省の家計調査では、65歳以上の単身無職世帯の消費支出は、2025年平均で月14万8,445円です。

家計調査は、全国の世帯に家計簿をつけてもらい、収入と支出を集めています。

無職世帯は、世帯主が働いていない世帯です。

収入の大半は、年金などの社会保障給付です。

世帯主の平均年齢は、77.8歳となっています。

費目月額
食料42,545円
住居11,416円
光熱・水道15,565円
家具・家事用品6,069円
被服及び履物3,049円
保健医療8,388円
交通・通信13,601円
教養娯楽16,132円
その他の消費支出(うち交際費16,956円)31,681円
消費支出の合計148,445円

検索すると14万9,286円という数字もよく出てきますが、こちらは1年前の2024年平均です。

この記事では2025年平均を使います。

数字は、総務省統計局の家計調査報告(家計収支編)2025年(令和7年)平均結果の概要から取りました。

注意したいのは、住居の1万1,416円です。

家計調査の平均は、その支出がない世帯も含めて1世帯あたりで出した値です。

家賃を払っていない持ち家の世帯も入るため、住居費は小さく出ます。

いーしげ

平均の住居費が1万円台って、家賃を払う人の数字じゃないよな…

私の今の家賃は月6.1万円で、平均の住居費の5倍を超えます。

もう1つ、消費支出には税金と社会保険料が入っていません。

2025年平均では、これとは別に月1万2,990円がかかっています。

平均は持ち家の世帯も含めた77.8歳の暮らしの姿で、賃貸の一人暮らしにはそのまま当てはまりません。

生活費の内訳を平均と今の私で比較

今の私の生活費は毎月約28万円で、平均のほぼ倍です。

40代で働きながら一人暮らしをしている私が、家計簿アプリで8ヶ月測った平均で、13項目を足すと28.4万円になります。

項目の分け方が家計調査と違うので、近いものどうしを並べました。

65歳以上の単身無職世帯の平均(2025年・月14.8万円)と40代独身の私の今の生活費(8ヶ月平均・月28.4万円)を、食料・住居・交通と車・ブログ運営費など項目ごとに並べた比較図

差が大きいのは3つです。

1つ目は家賃で、平均の住居費1.1万円に対して私は6.1万円です。

2つ目は交通と車で、平均の交通・通信1.4万円に対し、私は通信・交通費・自動車で4.2万円あります。

交通費の大半は、遠方の実家への帰省です。

3つ目はブログ運営費の2.6万円で、平均にはない項目です。

逆に、私のほうが少ない項目もあります。

平均の交際費は1.7万円ですが、私は0.1万円です。

家計調査の交際費には、贈答品も入ります。

私は帰省中に家族の分を払う食事を食費に入れているので、交際費には出てきません。

平均との差13.6万円のうち、約10万円は家賃・交通と車・ブログ運営費の3つで説明がつきます。

13項目の中身は、一人暮らしの生活費の内訳|40代独身が8ヶ月測った実額は月約28万円という記事にまとめました。

老後の生活費を今の内訳から引き算

今の約28万円から、老後になくなるものと減るものを引くと、私の老後の生活費は約20万円です。

13項目を、なくなる・減る・残るの3つに分けました。

今の生活費28.4万円から、なくなる5.3万円(自動車・交通費・ブログ運営費)と減る3.2万円(食費・趣味)を引き、残りが約20万円になる引き算の図

なくなるのは、自動車1.2万円・交通費1.5万円・ブログ運営費2.6万円の計5.3万円です。

老後は地元に戻る予定なので、帰省そのものがなくなります。

車は手放して、カーシェアにするつもりです。

ブログの経費も、老後の見積もりには入れていません。

減るのは、食費と趣味・娯楽の2つです。

食費は6.3万円から4.5万円ほどに減ると見ています。

会社での食事代と外食費が減る、という仮定です。

趣味・娯楽は、8ヶ月平均では2.4万円でした。

その後は月2万円ほどに控えていて、老後は1万円ほどと見ています。

残るのは、家賃・日用品・光熱水道・通信・健康医療など8項目で、計14.4万円です。

健康・医療の1.3万円は、そのまま置きました。

高齢になれば増えそうですが、金額は見込めていません。

家計調査の平均では、保健医療は月8,388円です。

28.4万円から5.3万円と3.2万円を引くと、残りは約20万円になります。

ただし、この20万円も消費の分だけで、税金や社会保険料は入っていません。

老後の手取りと比べるときは、そこを別に見ておく必要があります。

年金の見込みと並べた話は、氷河期世代の老後は厳しい?年金見込み月11万円台の私の計算という記事に書きました。

見込み額の出し方は、年金定期便の見方|毎月いくらもらえるか40代独身が試算したという記事にまとめています。

賃貸のまま老後の生活費を見積もる

賃貸の人が老後を見積もるなら、平均の住居費ではなく、今の家賃を残して多めに見るのが私のやり方です。

私の老後の住まいは、持ち家の予定ですが、まだ決まっていません。

持ち家といっても、実家を引き継ぐことを仮定しているだけです。

決まっていないものを安く見積もると、外れたときに足りなくなります。

そこで今の家賃6.1万円を、そのまま残しました。

家賃は、老後の約20万円のうち約3割を占めます。

いーしげ

家賃を残すだけで、老後の生活費の3割になるのか…

持ち家になれば、家賃の代わりに固定資産税や修繕費がかかります。

金額は物件しだいで、今の時点では出せません。

平均から出す方法でも、数字はほぼ同じになります。

平均の住居費1.1万円を私の家賃6.1万円に置き換えると、約20万円です。

平均14.8万円の住居費を家賃に置き換える足し算と、今の28.4万円から引く引き算が、どちらも約20万円になることを並べた図。家賃を除くと平均約13.7万円・私の見込み約13.8万円でほぼ同じ

家賃を除いて比べると、私の老後の見込みは約13.8万円、平均は約13.7万円でした。

私の場合、平均との違いはほとんど家賃だけだった、ということです。

それでも引き算をしてよかったのは、どの項目が自分の決め方で動くかが見えたからです。

住まい・車・食事の3つは、決め方しだいで、どれも月に万円単位で変わります。

平均に家賃を足す方法では、ここまでは分かりません。

同じ約20万円でも、引き算なら中身が分かり、どこを決めれば数字が動くかまで見えます。

賃貸で老後を迎える場合の資金は、家賃は一生続く|独身・賃貸の老後資金はいくら必要かという記事で計算しています。

車を手放すと消える老後の生活費

車を手放すと、毎月の1.2万円とは別に、年単位でかかる税・保険・車検の支払いも消えます。

毎月の自動車1.2万円は、ガソリン代などです。

自動車税と任意保険は年1回の支払いなので、毎月の28万円とは分けて持っています。

項目金額
自動車税年34,500円
任意保険年35,050円
車検2年ごとに150,000円(年あたり約7.5万円)

合計すると年約14.5万円で、月にならすと約1.2万円です。

今年の5月は、自動車税と保険料にタイヤ代が重なり、1ヶ月で約10万円が出ていきました。

いーしげ

車をやめれば、5月のまとまった出費も一緒に消えるんだな

さらに、車の買い替え費用もかからなくなります。

毎月の28万円にも、年1回の支出にも入っていない大きな費用です。

老後に向けて、まとまったお金を用意しておく理由が1つ減ります。

カーシェアの利用料は、まだ見積もっていません。

車を手放せるかどうかも住む場所しだいで、誰にでも当てはまる話ではありません。

年1回の支出を毎月と分けて持つ考え方は、特別費は毎月いくら必要?一人暮らしの一覧表と挫折しない貯め方という記事にまとめました。

まとめ|老後の一人暮らしの生活費は今の内訳から引いて見る

要点は4つです。

  1. 家計調査2025年平均は月14万8,445円で住居費は持ち家込みの1.1万円
  2. 今の約28万円からなくなる・減る項目を引いた老後の目安は約20万円
  3. 家賃を除けば平均とほぼ同じで違いはほぼ家賃
  4. 車を手放すと毎月の分とは別に年約14.5万円の税・保険・車検も消える

最初の一歩は、今の1ヶ月の支出を項目ごとに出すことです。

家計簿アプリでも、レシートの集計でも構いません。

項目が出たら、老後になくなるものと減るものに線を引いてみませんか。

家計簿アプリで支出を見える化した手順は、老後の生活費は独身でいくら必要?家計簿アプリで見える化した実体験という記事にまとめました。

今の支出を項目ごとに見ておけば、老後の生活費は平均を借りなくても、自分の数字で見積もれます。

いーしげ
氷河期世代として、非正規雇用や一人老後の不安と向き合ってきました。

・老後資金は本当に足りるのか?
・年金だけで暮らせるのか不安
・頼れる人がいない一人老後が心配

そんな同世代の方に向けて、当ブログを運営中

▼ブログで発信していること▼

・老後資金・年金のリアル
・一人老後の備え方
・40・50代から始める老後準備
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次