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転職したいが動けないまま今に至った
そんな思いを抱えながら、今日も会社に向かっている40代・50代の方は、決して少なくないと思います。
私自身も、氷河期世代の独身会社員として、長く動けない側にいました。
35歳でようやく正社員になりましたが、37歳で会社の清算を経験。
そこから「転職したほうがいいのは分かっている。でも、動けない」
そんな状態のまま、3回の組織変更を経てきました。
自分から望んでそうなったわけではありません。
現在の会社に残り続けた結果として、辿り着いた現実です。
この記事では、3回の組織変更を経て気づいた「定年まで同じ会社で働くリスク」と、転職したいが動けない人にも残されている選択肢について、当事者目線でお伝えしていきます。
「動けないまま」の自分を、恥じる必要はない
40代を過ぎた頃から、「自分は動けないまま今に至ってしまった」と感じることが、増えていないでしょうか。
転職サイトに登録してみたものの、結局応募までは進めない。
同世代が転職や独立で動いているのを見ながら、自分はそのまま会社に残り続けている。
氷河期世代として時代に翻弄された感覚が、ずっと残っている。
私自身、長くそういう考え方を持っていました。
けれど、その「動けなさ」を恥じる必要は、本当にあるのでしょうか。
私は若い時、就職活動で何十社も不採用となり、精神的に落ち込んでいました。
就職活動の難しさを知っている分、たとえ組織が変わっても、なかなか自分から動けませんでした。
特に40代以降は、自分が納得のいく転職活動を成功させることは一層難しくなります。
「動けない」ことと、「ダメな自分」は、別の話です。
この記事では、動けないまま3回の組織変更を経験してきた私自身の体験を通じて、動けない人にも残されている選択肢を、寄り添いながらお伝えしていきます。
煽る話でも、誰かを追い立てる話でもありません。
動けないままここまで来た方に、「同じような人がいたんだ」と感じてもらえたら、それだけで充分だと思っています。
私が経験した、3回の組織変更
私が20代の時は就職活動に失敗し、35歳でようやく正社員になりました。
若い時は派遣やアルバイトを行き来していたため、「正社員になれただけで幸運」と、当時の自分は本気で思っていたものです。
そこから先、3回の組織変更を経験することになります。
1回目:A社の清算による、B社への転籍
正社員になって数年経った頃、所属していたA社(最初の会社)が清算されることになりました。
事業ごと親会社のB社(現在の会社)に引き継がれ、私の籍もB社に移ります。
手続きは粛々と進み、気づけば名刺の社名が変わっていました。
望んだ変化ではありません。
けれど、その場に残り続けるしか、当時の私には選択肢が見当たらなかったのも事実です。
ここに書ききれなかった1ヶ月半の検討期間や、決断に至るまでの心の動きは、別の記事に詳しく書きました。
A社清算の体験をもう一歩深く知りたい方は、会社が清算される——私が決められなかった1ヶ月半もあわせて読んでみてください。
2回目:B社の親会社が、事業売却で変わった
B社で働き続けるうちに、今度は事業ごと別のグループへ売却されることになります。
B社の親会社が変わり、社内の文化もルールも一から上書きされていきました。
「またか」と心の中でつぶやきながらも、生活がある以上、辞めるという選択肢には踏み込めません。
動けないままその場に立ち続けるしかなかった、というのが正直なところです。
3回目:B社からE社(建設業の会社)への出向
そして3回目は、B社からE社(建設業の会社)への出向でした。
これまでの間接業務から、現場に近い直接業務への職種転換でもあります。
50代を目前にして、業界も職種も大きく変わる経験は、想像以上に消耗するものでした。
新しい業界の常識を覚え直し、未経験の業務を一からこなしていく日々は、正直、楽ではありません。
これら3回の組織変更は、それぞれもう少し深く書いていくつもりです。
詳細は今後の連載で順次お伝えしていきます。

翻弄されながら、それでも新しい職場環境に適応してきた
3回の組織変更を、私は望んでいませんでした。
会社が清算される、事業が売却される、業界の違う会社へ出向する。
どの局面でも「自分はこの仕事がしたかった」という気持ちは一切ありません。
動けない側の人間として、ただその場に残り続けた結果、流れに乗せられただけです。
けれど、振り返ると、不思議なことに気づきます。
どの職場環境の変化でも、私はなんとか適応してきました。
新しい名刺、新しい上司、新しい業務、新しい業界。
最初の数か月は確かにきつい時期もありましたが、半年もすれば「ここで自分が何をすればいいのか」がぼんやり見えてくる感覚は、毎回ありました。
3回目のE社(建設業)への出向のときも、最初は未経験の業務に手が回らず、正直まずいと感じる日が続いたものです。
それでも一年ほど経つと、現場の人とのやりとりにも慣れ、自分なりのリズムが少しずつ生まれていったように思います
これは私が特別だったわけではないと思います。
むしろ、動けないまま長く会社員を続けてきた人ほど、こうした「新しい職場に適応する力」は知らないうちに育っていたのではないでしょうか。
転職という形では動けなかった。
けれど、与えられた環境の中で、何度も自分の働き方を組み直してきた。
もし今、「自分は動けないまま転職できないでいる」と感じている方がいたら、これだけはお伝えしたいです。
- 転職できなかったこと
- 応募に踏み切れなかったこと
- 同世代の動きに置いていかれた感覚
動けなかったことだけを、後悔する必要はありません。
その場に残り続けながら、何度も組み直してきた経験は、確かにあなたの中に積み重なっています。
転職しないリスクと、定年まで同じ会社で働く不安に気づいた
3回の組織変更を経て、私の中で確実に変わったものがあります。
それは、「定年まで同じ会社で働くのは、思っていたよりずっとリスクが大きい」という気づきです。
氷河期世代として正社員になれたとき、これで一安心だと感じていました。
会社員でいる限り、給与は安定し、社会保険にも入れる。
一人老後の備えとしても、まずは会社員という土台があれば足りるはずだと、当時の自分は信じていたのです。
けれど、実際には違いました。
所属する会社は、自分の意思に関係なく変わります。
担当する業務も、働く場所も、上司や同僚も、会社の判断ひとつで入れ替わってしまう。
「会社員として安定している」と思っていたものは、実は会社という乗り物に乗っているだけの状態でした。
乗り物が方針転換すれば、自分も一緒に運ばれていくしかありません。
しかも、その乗り物自体が、清算されたり売却されたりすることもある。
氷河期世代として正社員になれただけで幸運だと思っていた私にとって、これは静かな衝撃でした。
それでも、転職という形で乗り換える勇気は、私には簡単には湧きませんでした。
動けない自分のままで、別の乗り物を選ぶリスクは、想像するだけで足がすくむような感覚があったからです。
会社員の収入だけに頼り切らない備えは、二人世帯にも単身世帯にも、共通して言えることだと思います。
ただ、一人老後を前提に生きていく場合は、家族の事情に縛られず、自分の判断で動きやすいということです。
家族がいない前提で一人老後を迎える私のような人間にとって、この「身軽さ」は、ひとつの強みだと感じています。
今の職場に強い不満があり、最低限の貯蓄が確保できていれば、転職を視野に入れてみても良いかもしれません。
会社の判断ひとつで変わる土台の上に、未来の自分の暮らしを丸ごと預けるのは、思っていた以上にリスクが大きい。
3回の組織変更を経て、私はそう感じるようになりました。

動けない人にも、残されている選択肢
ここまで読んでくださった方の中には、「結局、自分はどうすればいいのか」と感じている方もいるかもしれません。
人それぞれ職場環境が違うため、一概に「今すぐ転職しましょう」とは回答できません。
ただ、ひとつ言えるのは、動けないまま、頭の中だけで考え続けるのには限界があるということです。
会社員という乗り物に乗ったまま、漠然とした思いを抱え続けるのは、思った以上に消耗します。
だからといって、「動けないなら、無理にでも動け」ということではありません。
私が今、自分に言い聞かせているのは、「動けないなりに、選択肢を知っておく」という姿勢です。
今すぐ転職しないとしても、世の中にどんなサービスがあって、同世代の人がどんな道を選んでいるのかを知っておくだけで、未来の自分の選択肢が少し広がっていきます。
例えば、最近知った中で気になっている転職サービスのひとつに、キャリフトというキャリアコーチングがあります。
2024年末に始まった40代・50代向けの比較的新しいサービスで、私と同じ世代のトレーナーが、マンツーマンでキャリアの棚卸しから転職活動までを伴走してくれる仕組みです。
私がキャリフトに惹かれた理由は、主に3つあります。
- 40代・50代のミドル世代に特化していて、同世代のトレーナーが担当してくれる
- キャリアの棚卸しから応募書類の作成まで、一貫して支援が受けられる
- 初回トレーニングから8日以内なら、理由を問わず全額返金される保証制度がある
サポートが手厚い分、有料コースの料金はそれなりにかかります。
それでも私が気になっているのは、無料相談だけでも申し込めるという点です。
「いきなり有料コースに申し込む勇気はない」と、私のような動けない人間は思ってしまいます。
けれど、無料相談を「自分のキャリアを棚卸しする場」として使うだけでも、それなりに価値はあるのではないかと感じています。
同じ氷河期世代の人にキャリアを相談できる機会は、そう多くないからです。
有料コースに進むかどうかは、無料相談を受けてから判断すれば良い。
そういう考え方をすると、無料相談という入り口は、動けない私のような人間にも、ちょうどよい距離感だと思っています。
こうした選択肢のひとつひとつを、今後の連載で具体的に深掘りしていく予定です。
動けないまま今を生きている方が、ふとしたときに「こんな選択肢もあったな」と思い出せる入り口になれば、それだけで嬉しく思います。
まとめ:動けないままでも、辿れる道はある
これまで、氷河期世代の独身会社員として、動けないまま3回の組織変更を経験してきました。
A社の清算によるB社への転籍、B社の親会社の変更、B社からE社(建設業の会社)への出向。
どれも望んだ変化ではなく、ただその場に残り続けた結果として辿り着いた現実です。
ただ、振り返れば、その都度なんとか適応してきたという事実もあります。
動けないまま長く会社員を続けてきた人なら、誰の中にも育っている「適応する力」だと、私は思っています。
3回の組織変更を経て気づいたのは、定年まで同じ会社で働くのは、思っていたよりずっとリスクが大きいということ。
家族がいない前提で一人老後を迎える私のような人間にとって、会社員の収入だけに頼り切らない備えは、少しずつ考えておきたいテーマです。
「動けないなら動かない」ではなく、「動けないなりに、選択肢を知っておく」という姿勢でいられたら、未来の自分が少しずつ楽になっていくはずです。
今後の連載では、A社清算の体験を深掘りした記事、動けない人が転職を考えたときに陥りやすい罠、40代から働き方を見直すための具体的なデータなどを、当事者目線でお伝えしていく予定です。

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