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「40代から積立NISAを始めるなんて、もう遅いのだろうか」。
氷河期世代の私も、長くそう思い込んでいました。
学校でお金の勉強をする機会もなく、投資はなんとなく怖い。
貯金が一番安心だと感じている同世代の方は、きっと少なくないはずです。
結論からお伝えすると、40代から始めるのは遅くありません。
65歳まで15年から20年という運用の時間が、まだ十分に残されているからです。
私は勤務先の買収をきっかけに企業型DCで運用商品を自分で選ぶ経験をし、そこからSBI証券で新NISAのつみたて投資枠を使い、月5万円の積立を始めました。
投資経験ゼロから動き出した一人の当事者として、リアルな実感をお伝えできると思います。
この記事を読めば、40代・50代前半が無理なく積立NISAを始める具体的な手順と、出遅れの不安との向き合い方がわかります。
同じ氷河期世代のあなたの、最初の一歩を後押しできれば嬉しいです。
積立NISAを40代から始めるのは遅いのか【結論:遅くない】
いーしげ40代になってから積立NISA。今から始めても遅いんじゃないかなぁ…
積立NISAを40代から始めるのは遅くありません。
むしろ、今が動き出すのにちょうどいいタイミングだと私は考えています。
なぜなら、40代から始めても運用に使える時間は十分に残っているからです。
一般に老後資金の準備は65歳前後を一つの区切りとして考えます。
40代であれば、65歳までに15年から20年ほどの運用期間を確保できます。
長期・積立・分散という投資の基本は、この時間を味方につけることで効果を発揮します。
そもそも、なぜ私たちの世代に投資が必要なのでしょうか。
40代以降が65歳を迎える頃、公的年金だけで老後を安心して暮らせるとは考えにくいからです。
現実的な備えとして私が想定しているのは、老後の収入を「年金」と「NISAで積み立てた資産の取り崩し」で組み立て、それでも足りない分はアルバイトなどの労働で補う、という形です。
年金だけに頼らない収入の柱を、現役のうちから準備しておく必要があります。
さらに、貯金だけで備える方法には弱点があります。
今後は物価高、つまりインフレが進む可能性が指摘されています。
銀行に預けても金利は1%を下回るのが一般的です。
仮にインフレが毎年2%のペースで進めば、預金の額面は減らなくても、お金の実質的な価値は目減りしていきます。
一方、株価指数などに連動するインデックスファンドは、過去の実績では平均して年5%程度のリターンがあったとされ、インフレに対して比較的強いと考えられています。
もちろんこれは過去の数字であり、将来の利益を保証するものではありません。
それでも、現金のまま置いておくことにもリスクがある、という視点は持っておきたいところです。
たとえば45歳の人が65歳まで積み立てれば20年、50歳から始めても15年の時間があります。


15年という期間は、毎月コツコツ積み立てる方法と相性が良い長さです。
「もう手遅れだ」と感じて何もしないより、残された時間を使って動き出すほうが、将来の選択肢は確実に広がります。
私自身、氷河期世代のひとりとして「今さら投資なんて遅いのではないか」という迷いを長く抱えていました。
それでも実際に始めてみると、遅すぎるという感覚は思い込みに近いものだったと気づきます。
40代や50歳前後は、老後に備える行動を起こす最後のまとまった助走期間だと言えます。
40代・氷河期世代が「もう手遅れ」と感じてしまう理由
40代の氷河期世代が「もう手遅れ」と感じやすいのには、はっきりした背景があります。
私を含めたこの世代に共通する事情を、まず正直に言葉にしておきたいと思います。
理由は、就職や収入の面で長く逆風を受けてきた実感が積み重なっているからです。
新卒の時期に求人が極端に絞られ、希望した職に就けないまま社会人生活を始めた人は少なくありません。
その後も収入が思うように伸びず、気づけば40代になっていた、という人も多いはずです。
私もまさにそうでした。
就職活動の時期は採用枠が狭く、入社後も賃金が大きく上がる実感はないまま年齢を重ねてきました。
もう一つ、私たちの世代には投資から距離を置いてしまう事情があります。
学校の授業で、投資についてほとんど教わりませんでした。
お金の増やし方を学ぶ機会がないまま社会に出たため、「投資はなんとなく怖い」「貯金が一番安心」という感覚を持つ人が多いように思います。
実際、私の周りでも、積立NISAなどで投資をしている同世代の人は少ないです。
一方で若い世代は、学校でお金の授業を受けた人もいて、積立NISAを当たり前のように活用している人が多いです。
この差が、出遅れているという焦りをいっそう強くさせます。
さらに、SNSやニュースでは「20代から投資を始めましょう」という話があふれています。
そうした情報に触れるたび、自分はもうスタートラインから大きく出遅れている、という気持ちになっていました。
ただ、ここで立ち止まって考えたいことがあります。
出遅れたという感覚と、実際に手遅れであることは、まったく別の話です。
周りと比べて遅く感じるのは事実でも、自分にとっての最速のスタートは「今日」です。
過去と比べて落ち込むより、これからの時間に目を向けるほうが建設的だと私は思います。
私が40代で積立NISAを始めた理由と、企業型DCの経験
私が40代で積立NISAを始めた背景には、会社で経験した企業型DCの存在があります。
これは企業による一般的なNISA解説では語られない、私自身の実体験です。
きっかけは、勤めていた会社が買収されたことでした。
それに伴い退職金の制度が見直され、企業型確定拠出年金(企業型DC)に切り替わったのです。
企業型DCでは、自分の年金の原資をどの商品で運用するかを、自分自身で選ばなければなりません。
投資の知識がほとんどないまま、私は運用商品の選択を迫られました。
このとき、会社の同僚とも商品選びについて話をしました。
周りには、値動きのない「元本保証型」の定期預金を選ぶ人が多くいました。
リスクを取りたくないという気持ちはよく分かります。
投資が怖かった私も、最初は同じように元本保証型にしようかと考えていました。



投資ってやっぱり怖いよね…。元本保証型なら減らないし、それでいいかなって僕も思っていたよ。
ただ、せっかくの機会だと思い、私は投資について本やネットの記事で調べてみることにしました。
そこで初めて積立NISAという制度を知り、内容を一つずつ学んでいきました。
勉強を進めるうちに、それまで貯金ばかり意識してきた自分の見方が変わっていきました。
投資にはリスクがあるものの、運用の方法を大きく間違えなければ、長い時間をかけて資産が増えていくことが期待できる。
そう理解できるようになったのです。
投資とは「短期で売買して儲けるもの」ではなく、「長期でじっくり運用するもの」だと認識を改めました。
その学びを踏まえて、企業型DCの運用商品を選び直しました。
用意されていた選択肢の中に、全世界株式やS&P500といった、よく名前を聞くインデックスファンドはありませんでした。
限られた選択肢の中から、私は株式と公社債のインデックスファンドを選びました。
値動きが極端にならないよう、自分なりにリスクを抑えて考えた結果です。
この経験を通じて、私は「自分の資産は自分で運用する時代だ」という現実に直面しました。
会社が老後の面倒を最後まで見てくれるわけではありません。
だとすれば、企業型DCに任せきりにせず、自分の意思で使える非課税制度も活用したほうがいい。
そう考えて、私はSBI証券で口座を開き、新NISAのつみたて投資枠で積立を始めました。
企業型DCで一度「自分で選ぶ」経験をしていたことが、NISAへの心理的なハードルを下げてくれたと感じています。
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「どこで・どうやって開設するか」は、SBI証券を4年使った実感と最新手順の記事で解説しています。
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40代から積立NISAをいくらから始めるか
40代から積立NISAを始めるなら、無理のない金額からで十分です。
いくらから始めるべきかは、多くの人が最初に悩むところだと思います。
なぜ無理のない金額が大切かというと、長く続けることが何より重要だからです。
最初に金額を高く設定しすぎると、家計が苦しくなって途中でやめてしまいかねません。
積立は止めてしまえばそこで効果が途切れます。
だからこそ、生活に支障の出ない範囲で、続けられる金額を選ぶことが先決です。
参考までに、私は現在、つみたて投資枠で月5万円を積み立てています。
この金額には根拠があります。
毎月の給料から生活費を差し引いて、手元に残るのがおよそ5万円だからです。
私は生活費をマネーフォワードで一覧化し、毎月いくら使っているかを見える化しています。
そのうえで、収入のおよそ8割を生活費に抑え、残りを投資に回すことを基本の方針にしています。
生活費の見える化のやり方は、別の記事で詳しく書いています。
ただし、毎月きっちり5万円とは限りません。
月によって投資に回せる額は上下します。
5万円を上回る余裕がある月は、その分を車検などの特別費にあてるため、別途貯金に回します。
この特別費の貯金は、緊急時の生活防衛資金とは分けて管理しています。
私は住信SBIネット銀行の目的別口座を使い、「生活防衛資金」「特別費」といった用途ごとに口座を分けています。
お金の置き場所を分けておくと、投資に回せる額と、手をつけてはいけない額の区別がつけやすくなります。


逆に5万円を下回る月は、ボーナスがある場合にその一部を投資に回して補うこともあります。
ただし、これはあくまで臨時的なやり方です。
基本は毎月の生活費を収入の8割に抑え、残りを投資資金に充てる。
この形を軸にしています。
もちろん、月5万円は私の家計と考え方に合わせた金額であり、誰にとっても正解という意味ではありません。
月1万円でも月3万円でも、続けられることのほうが金額の大小より大切だと考えています。
もし金額に迷うなら、まずは少額から始めて、家計の様子を見ながら調整する方法があります。
2026年度の制度改正では、つみたて投資枠の対象に債券を中心とした投資信託も加わる方向で、値動きの幅を抑えたい人の選択肢が広がりつつあります。
金額も商品も、自分のリスク許容度に合わせて選べる時代になっています。
なお、これは特定の商品をすすめる意図ではなく、あくまで制度の動きとして紹介しています。
40代・50代前半が積立NISAで気をつけたいこと
40代から、そして50代前半から積立NISAを始める場合、いくつか意識しておきたい点があります。
若い世代とは違う、この年代ならではの注意点です。
理由は、老後までの時間が20代・30代より短く、暴落からの回復を待てる余裕がやや限られるからです。
だからこそ、守りの設計をあらかじめ考えておくことが、安心して続けるための土台になります。
具体的には、まず生活防衛資金を確保しておくことです。
病気や失業など、いざというときに使える現金を手元に残したうえで、余剰資金で投資に回す。
これが大前提だと私は考えています。
次に、短期的な値下がりに動じないことです。
投資である以上、評価額が一時的に大きくマイナスになる局面は必ず訪れます。
たとえば過去のリーマンショックのような暴落では、株価が元の水準に戻るまでに数年単位の時間がかかりました。
こうした長期間の下落局面でも、私は売却せず、毎月の積立をそのまま続ける方針です。
むしろ価格が下がっている時期は、同じ積立額でより多くの口数を購入できるという面もあります。
慌てて売ってしまうと、その後の回復の恩恵を自ら手放すことになりかねません。
そのために私がおすすめしたいのが、いわゆる「ほったらかし投資」です。



なるほど、毎月コツコツ続けて、暴落しても慌てず放っておけばいいんだ!
最初に証券会社で毎月の積立金額を設定したら、あとは基本的に手を加えません。
私はSBI証券でNISA口座を開いていますが、口座を確認するのは月に1回程度です。
とくに暴落している時期は心理的な不安が大きくなるので、スマホのアプリで金額をこまめにチェックしないようにしています。
反対に価格が高騰している時も、売りたい気持ちを抑えて、何も考えずに毎月の積立を淡々と続けます。
値動きに一喜一憂しないことが、長期運用を続けるコツだと感じています。
そして、これは40代でも50代前半でも変わりませんが、「絶対に儲かる」「必ず増える」といった話は存在しません。
投資には値下がりのリスクが伴います。
この記事も特定の商品をすすめる意図はなく、私自身の体験と一般的な制度の説明をお伝えするものです。
最終的な判断は、ご自身の状況に合わせて行ってください。
50歳から始める場合も、基本の考え方は40代と同じで、無理のない金額を、長く、淡々と続けることに尽きます。
まとめ|40代の今が、老後に備える第一歩
積立NISAを40代から始めるのは遅くない、というのがこの記事の結論です。
最後に要点を振り返ります。
40代には65歳まで15年から20年の運用期間が残されています。
年金だけでは不安な時代に、貯金だけで備えるとインフレで実質的に目減りするリスクもあります。
私は企業型DCで運用商品を選んだ経験から投資が長期で取り組むものだと学び、SBI証券で新NISAのつみたて投資枠を使い、月5万円の積立を始めました。
金額は給料から生活費を引いた無理のない範囲で、生活防衛資金を分けて確保したうえで。
そして暴落時も売らず、ほったらかしで淡々と続ける。
これが私なりの方法です。
老後資金の全体像から考えたい方は賃貸・独身の老後資金の記事を、毎月の生活費を見える化したい方は生活費を見える化した記事もあわせてご覧ください。
大切なのは、完璧な準備より、今日の小さな一歩です。
40代の今こそ、老後に備える行動を起こす好機だと、私は自分の経験から伝えたいと思います。
口座開設が気になった方は、4年利用者のレビューと現行手順の記事へどうぞ。











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